WATER|水の基礎知識・豆知識

日本の水道水は安全?知っておきたい基本

日本の水道水は、法律で決められた厳しい基準をクリアして届けられています。それでも「おいしくない」「なんとなく不安」と感じる理由と、上手な付き合い方を紹介します。

更新日:

キッチンの蛇口からコップに注がれる水道水のイメージ

「日本の水道水はそのまま飲める」とよくいわれます。実際、日本の水道水は世界的に見ても高い水準で管理されています。それでも「カルキ臭が気になる」「古いマンションだから不安」という声も少なくありません。ここでは、水道水の基本を正しく知っておきましょう。

水道水には厳しい水質基準がある

日本の水道水は、水道法にもとづく水質基準を満たすことが義務づけられています。一般細菌や大腸菌、重金属、消毒副生成物など、50項目以上の基準が定められていて、水道事業者が定期的に検査しています。検査結果は、各地の水道局のホームページなどで公開されています。

つまり、蛇口から出る水道水は、基準どおりに管理されている限り、そのまま飲んでも健康に影響が出ないレベルの水です。

カルキ臭とトリハロメタン

水道水には、細菌などを殺すために塩素が入れられています。蛇口の先まで消毒効果を保つため、法律で一定以上の塩素が残っていることが求められていて、これが「カルキ臭」の原因です。

塩素が水の中の有機物と反応すると、トリハロメタンなどの物質ができます。トリハロメタンも水質基準の対象になっていて、基準値以下になるよう管理されています。とはいえ、においや味が気になる方は、浄水器を使ったり、次に紹介する方法で塩素を抜いたりすると飲みやすくなります。

気をつけたいのは「家の中」の配管

水道局から届くまでの水は基準どおりに管理されていますが、注意したいのは建物の中です。

古い住宅の鉛製給水管

昔は、水道管の一部に鉛製の給水管が使われていました。現在は新しく使われることはなく、各地の水道局が交換を進めていますが、古い住宅ではまだ残っている場合があります。朝いちばんの水や、長く使わなかったあとの水は、最初の数リットル(バケツ1杯程度)を飲み水以外に使うと安心です。自宅の配管が気になる方は、地域の水道局に相談してみましょう。

マンションの受水槽

受水槽(貯水槽)のあるマンションでは、受水槽の清掃や点検が適切に行われているかで水の質が変わります。管理会社に清掃の状況を確認してみるのもよいでしょう。

水道水をおいしく飲む方法

  • 浄水器を使う(カートリッジは目安どおりに交換する)
  • 冷蔵庫で冷やす(冷やすとにおいを感じにくくなる)
  • やかんで沸騰させ、ふたを開けたまま5〜10分ほど沸かし続ける(カルキ臭とトリハロメタンを減らせる)
  • 汲み置きして日光の当たらない場所に置く(ただし塩素が抜けると傷みやすいので早めに使う)

沸騰直後はトリハロメタンがかえって増えることがあるので、沸いてすぐに火を止めず、しばらく沸かし続けるのがポイントです。

水道水とウォーターサーバーの使い分け

水道水は安全に管理されているので、料理や麺をゆでる水など、たくさん使う用途には十分です。そのまま飲む水や、においや味が気になる用途、赤ちゃんのミルク作り、災害時の備えにはウォーターサーバー、と使い分けると暮らしやすくなります。浄水器との比較はウォーターサーバーと浄水器はどちらがお得?で紹介しています。

↑